自治体の方へ
5歳児健診を
始めるために
本ページの内容は「5歳児健康診査マニュアル*」から一部抜粋したものです。
詳しくはマニュアルをご覧ください。
*令和3年度~5年度 こども家庭科学研究費補助金 成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業
検査の実施方法
集団健診が推奨されていますが、自治体により以下の方式を選択できます。
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集団健診 推奨
市区町村の
保健センター等で行う- 他児との関係性など社会性の発達を観察できる
- 多職種による保護者への保健指導や相談支援を同日に提供できる
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巡回方式
保育所等を訪問して実施する
- こどもたちの集団行動の場面を観察できる
- こども同士のかかわり方を観察できる
- 保育所等の先生方と直接相談できる
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園医方式
園医が毎年行う健診を5歳児健診として実施する
- 園医は普段から園児に関する相談に乗っていて、保育士等ともコミュニケーションが取れている
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個別健診
医療機関に委託して行う
- 就業している保護者の時間制約が緩和される
- プライバシーに配慮しやすい
- 保護者が同年齢のこども達の発達・発育や遊びの様子を目にする機会が得難い
- 健診当日に多職種による保健指導や相談支援を受ける機会が得難い
実施体制の整備
健診当日に参画する従事者に加え、以下の機関と連携して事前準備・健診後の支援を行います。
- 保育所等、医療機関、療育機関、児童発達支援センター等の関係機関
- 自治体の関係部署や関係機関、施設
実施体制を整えていくうえで、就学後を視野に入れて、
早い段階から教育分野と情報を共有できる仕組みについても検討することが重要です。
健診従事者の確保
健診当日に参画する従事者に加え、以下の機関と連携して事前準備・健診後の支援を行います。
- ①医師
- ②保健師
- ③運営スタッフ
- ④その他専門職(管理栄養士、心理相談士、言語聴覚士、作業療法士、保育士等)
当日の流れ
以下の流れで健診を実施します。
それぞれ動画でご紹介していますのでご覧ください。
専門相談
5歳児健診は多くの場合、就学時の健康診断前の最後の健診です。こどもや保護者が健康や子育てに関する不安を解消し、安心して就学に臨めるように、こどもと保護者が受けられる専門相談を用意することが重要です。
- ①子育て相談
- ②栄養相談
- ③療育相談
- ④心理発達相談
- ⑤教育相談
専門相談は、可能な範囲で5歳児健診当日に、多職種で行われることが望まれます。
地域のフォローアップ体制
5歳児健診において、発達障害等を踏まえた支援が必要であると判定されたこども及び保護者に対して、必要な支援に円滑につなげられるよう、地域全体でフォローアップ体制の整備が重要となります。
- ①かかりつけ医との連携
- ②専門医療機関との連携
- ③保育所、幼稚園、認定こども園、小学校等との連携
- ④福祉との連携