事前カンファレンス 可能な限り全職種
事前カンファレンスでの確認事項は当日までにまとめておきます。健診には複数のスタッフが従事するため、カンファレンスで当日の流れや役割を確認します。特に注意を払うべきこども・家族について漏れなく情報共有をします。
問診 保健師保育士
回収した問診票の内容をチェックしながら、気になる部分について質問します。保護者に対しては、育児支援者や育児不安のニーズを探ります。ここで通園する保育所等の保育士の同席があると、こどもとの会話など、やりとりを円滑にすることができます。
計測 保健師地域ボランティア
計測した数値を発育曲線にプロットすると、とても見やすくなります。主に保健師が担当しますが、母子保健推進員などの地域ボランティアが行うこともあります。
診察 医師
身体的発育異常
計測した数値を発育曲線にプロットし、評価します。体重と身長のバランスにも留意します。
運動機能異常
片足立ち・手の母指と示指のタッピングの2点を診ます。
感覚器・その他の異常
固視・追視・斜視・発音の不明瞭・聞こえなどに異常がないかを確認します。
理解に関する課題
氏名や年齢、保育所や幼稚園についてなどの会話のやりとりから始め、ジャンケン・しりとりが正常にできるかを診ます。
皮膚の異常
肘、膝の裏、首元など湿疹の出やすいところを注意して診ます。
情緒・行動
椅子への着席状況や会話のやり取り、問診票で気になる部分について会話をします。
こどもの遊び
身体を使った遊びができているかを保護者に確認します
生活習慣
食事、歯磨き、排せつについて確認します。
所見を保護者と共有するための質問
気になる所見があった際に、保護者にさらに深掘りするための質問例を紹介しています。
判定
所見に基づき、判定します。判定の種類は、異常なし・既医療・要紹介・既療育・要経過観察の5パターンです。
保健指導・専門相談 内容に応じた専門職
子育て相談・栄養相談・療育相談・心理発達相談・教育相談など、必要に応じて専門職による相談を行います。
専門相談は、可能な範囲で健診当日に、多職種で行うことが望まれますが、後日、別の機会を設ける場合もあります。
健診後カンファレンス 可能な限り全職種
こどもや保護者に関する健康課題を整理し、身体的・精神的・社会的な観点から支援の必要性を判断します。支援対象者を決定後、個々の状態に応じたフォローアップ計画を立てます。